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PS-VHS化計画
PSムービーディスクを作る

1,前書き

──今までのあらすじ──
なんとなくDVDプレーヤーを購入してみるもののイマイチ使い勝手が悪く、自分の環境では懐が寒いおかげで未だにCD-RWまでしか作ることができない。
しょうがないのでminiDVDで我慢しようと思って作ってみたところ、プレーヤーに不明なディスクと言われ弾かれた。
そこである時プレステをビデオデッキ化できないかと思い、ネット検索してみる。
するととあるページでPSに自作STRムービーを記録しそれを再生できるツールがあるような記述を見つけ、今に至るのであった。
──あらすじ終わり──
そんなこんなで初代プレイステーション(通称プレステ、略称PS)で再生できる 映像ディスク、すなわち“PSムービーディスク”を作ろうと思った自分。短絡的だなぁ〜…

2,用意するもの

名 称説明や戯れ言入手方法など
素材となるムービーあまりキレイじゃなくてもいいリッピングなど
“toolz”一式ムービーを変換したりイメージを作ったり後述
“AviUtl”とかムービーを加工後述
“TIMコンバータ”PSで読める画像に変換後述
CD-R今ではいたるところに売ってる大手百貨店では多分ボッタくられると思う
CD-R(W)ドライブ焼くのみ電気街・通販など
プレステ(1)これで動かす。PS2は知らぬ…そこら辺に落ちてるかも(笑
パソコン一式ムービーを扱うため高いスペックが必要となる

3,作成の手順

@ツールを取ってくる → Aムービー編集 → Bイメージ作成まで → C焼く → Dそして再生へ

※A→Bの段階で 無圧縮AVIを作るので、素材AVIによってはハードディスクの空き容量が数GB必要になります。

4,つくる

−@ツールを取ってくる−

まず、必要となるツールを取ってくる。日本のサイトには無いので、ちょっと勇気が必要。
URLは、 http://giminic.animate.at/PSXVCD/ 。

  (05/01/01) なんかページが消えてしまっています…。どこか別の所に上がっていないでしょうかねぇ?


ページの最初のほうに「Ressourcen (ZIP)」と「Toolz (ZIP)」というのがあるので2つとも頂戴する。ちなみに海外でのPSXとは日本でのPS1のこと。
何語かしら? [6KByte]

この2つのアーカイブ、「Ressourcen (ZIP)」には主にPSのディスク自体に書き込むファイル群が、
「Toolz (ZIP)」には主にPSのディスクを作るためのツール群が入ってる。あとチャッカリ、「Virtual Dub」という変換が速いと噂のソフトも入ってる。
でもハールはムービー編集の際は基本的に “AviUtl” (http://ruriruri.zone.ne.jp/aviutl/) しか使わないへたれ人間です。

そんなこんなで AviUtl があると便利。

それから、ムービーとは直接関係しないけど“TIMコンバータ”も欲しい。
あるとメニュー画面の背景やアイコンなどにオリジナルの画像が利用できる。
TIMコンバータ”は “PSソフト開発ツール集”の中に含まれてる。
“PSソフト開発ツール集”の中には、このほかにも“STRコンバータ”や“XAコンバータ”などがあるので、いろいろ役に立つ。

とりあえずここまで用意できたら、“toolz.zip”と“ressources.zip”の2つはどこかひとつのフォルダにまとめて解凍(展開)しておくといいでしょう。
んで次のステップへ。


−Aムービー編集−

ムービーを編集する際 注意することは、ソフトに対応するフォーマットにしてやること。
アーカイブに含まれるソフトは、いずれも変換の条件が厳しいソフトばかりなので、いかに効率よく変換できるかが肝。
おおまかな流れとしては 素材AVIの映像は、サイズ、フレームレート、圧縮形式を変え、音声は、サンプリング周波数、圧縮形式を変える。
  1. まず“AviUtl”で、素材AVIを開く。
    ファイル」−「開く (Ctrl+O)」で“ファイルを開くウインドウ”を出す。
    そしたら「fps調整」にチェックを入れ、「fps変換無し」→「15fps」にする。
    読み込み [11KByte]

  2. 設定」−「サイズの変更」−「320×240」をON。
    サイズの変更 [20KByte]

  3. 「設定」−「縁塗りつぶしの設定」で、右上にチェックをいれフィルタをオンに。
    できるだけ元のAVIの縦横比に近くなるように上下左右を設定する。したら“縁塗りつぶしウインドウ”を閉じる。
    縁塗りつぶし [27KByte]

  4. あと、「設定」−「フレームレートの変更」−「なし」であるのも確認しておく
    変更なし [23KByte]

  5. ここから出力の設定。
    ファイル」−「AVI出力 (Ctrl+S)」とクリックし、“名前を付けて保存ウインドウ”を出す。

  6. ビデオ圧縮」ボタンをクリックし、「圧縮プログラム」−「未圧縮」にする。そしたら「OK」ボタンをクリック。
    オーディオ圧縮」ボタンをクリックし、「形式(F)」は「PCM」、「属性(A)」は「44.100 KHz, 16 ビット, ステレオ」を選択。したら同じく「OK」をクリック。
    出力の設定 [12KByte]

  7. 最後に「保存(S)」ボタンをクリックすると、数GBの無圧縮AVIが出来上がる〜。カリカリカリカリ…


−Bイメージ作成まで−

とりあえずプレステムービーの元となる無圧縮AVIができたら、実際に変換してみる。
変換には、“toolz.zip”の中ある、“avi2str”フォルダ内の“mc32.exe”(Movie Converter)を使う。
  1. “Conversionウインドウ”の青色矢印の左上にある...」ボタンをクリックし、“ファイルを開くウインドウ”からAで作った無圧縮AVIを選んで「OK」をクリック。
    その後、タイトルバーにスマイルマーク(スマイルマーク [1KByte])のある“再生ウインドウ”が出れば正常に読み込まれている。出なかったらNG、設定を見直そう。
    また、ファイル名に日本語を使っていると文字が化ける。気になる人はアドレスも含めて半角文字にすべし。
    読み込み成功 [10KByte]
    ここまで表示されれば安心。文字化けしなかったらもっと安心。

  2. 青色矢印の右下にある“空欄”から「str (MDEC)」を選択。
    “STR”はプレステのムービー形式のファイル。streamのイニシャルだろうか?ちなみに圧縮方式はモーションJPEGらしい。
    設定 [5KByte]

  3. Attributes」ボタンをクリックし、「Output Type」の「Sound」にチェックを入れ、「37.8KHz」と「Stereo」にチェック。
    Easy」にチェックし、「CD-ROM Speed」−「Double」、「Frame Rate」は「15fps」、「Nunber of Channels」は「1ch」にチェック。
    MDECパラメータ [7KByte]

  4. ここまできたら、“MDEC Parametersウインドウ”を閉じる。

  5. “Conversionウインドウ”の右下にある「Go」ボタンをクリック。
    すると、Video → Sound → Video + Sound の順にゲージが増え 終わったら変換が完了。
    変換中 [6KByte]

  6. “Movie Converter”を閉じる。ファイルは無圧縮AVIと同じフォルダにある(保存先を変更した場合は別)。

これでプレステで再生できるムービーファイルができた。無圧縮AVIファイルはもういらないので消してもいい。
また、このムービーファイルは、“PlaySTR”というソフト(レジストリ使用)で再生できる。試してみるのも◎。


ムービーができたので、“ressources.zip”&“toolz.zip”を解凍したフォルダに、このムービーをいれる。
とりあえずメインはできたが、それ以外のグラフィック(背景画像やアイコン)を加工するには、“TIMコンバータ”を使う。
その際 あらかじめ、同サイズで 置き換えたいビットマップ画像を用意しておく。
ちなみに、
 「1.TIM」は1番目のムービーのアイコン(64x48)
 「2.TIM」は2番目のムービーのアイコン(64x48)
 「3.TIM」は3番目のムービーのアイコン(64x48)
 「4.TIM」は4番目のムービーのアイコン(64x48)
 「ALBUMS.TIM」は背景画像(320x240)
 「FONTS.TIM」は不明、文字色?(128x128)
 「FOTOFILM.TIM」はアイコンの縁の画像、フィルムっぽい(76x50)
 「MARK.TIM」はムービーの選択用マーク(16x15)
となっている。
もしPSソフト開発ツールをインストールしてたら、スタートメニューに「PSTools」ができてるので、「TIMコンバーター」をクリックして起動する。
  1. ファイル(F)」−「開く(O)」で TIMファイル(拡張子が“.tim”のファイル)を読み込む(ドラッグ&ドロップでも可)。
    読み込み直後 [7KByte]

  2. 正常に読み込めたら、
    編集(E)」−「BMP入力(I)」で 置き換えたいビットマップ画像 を読み込む(ドラッグ&ドロップでも可)。
    すると画像が置き換わる。
    置き換え後 [6KByte]

  3. あとは「ファイル(F)」−「上書き保存(S)」して終わり。そしたら“TIMコンバータ”も終了。


素材まで完成させたら、それらを関連付けさせる。
VCD.CTI”というのが設定ファイルなので、それをメモ帳などで開く。
見ると「1.STR」やら「ALBUM.TIM」やらファイル名が記されているので、
それに合わせてムービーも1〜の連番(「1.STR」、「2.STR」…)にする

ここまでできたら、
make_image.bat”というバッチファイルを実行。すると0%から徐々に数値が増えていくはず。
多少なら「Warning」(警告)がでても構わない。
「Error」(エラー)の場合は間違っている箇所があるので、設定ファイルを見直す、ファイルの存在(ファイルがあるか、ファイル名があっているか)を確認する、ファイルのフォーマットを確かめる などをする。

無事100%になったら、Escapeキーで終了
すると“CDW900E.TOC”、“QSHEET.TOC”、“VCD.IMG”という3つのファイルができている。

この中の“VCD.IMG”のファイルは一般のライティングソフトで扱うImageファイルとは異なるフォーマットなので、
convert_image.bat”というバッチファイルで、イメージの変換を行う。

すると、正常に変換が終了すれば“VCD.BIN”というファイルができている。
こいつをCD-Rに書き込む。もしくは仮想CDドライブに読み込ませる。


−C焼く−

neroなり、CloneCDなりCD Manipulatorなり何でもいいので焼く。その際、なるべく同じ速度で。
2倍速→4倍速→8倍速という風に 速度が変わるドライブだと、速度が変わる際にデータの読み込み位置が変わるので、映像や音の途切れる原因になるので…。


−Dそして再生へ−

ここまでできたら、後はプレステでCDを読み込むだけ。
でもプレステでは普通、CD-Rは読み込んではくれないので、“MODハンド”と呼ばれる方法で起動。
わからない人はググるように。

ともかく、無事起動できると、このようなブート画面が出る。
ブート画面 [11KByte] ←わかりにくいですが、
「NTSC MODE」という行にカーソルが当てられています。

基本的な操作は、
ボタンメニュー時ムービー時
×決定再生/停止
○△□チェック-
↑or↓カーソル移動-
←or→チェックムービー巻戻し・早送り
といった感じ。

また日本国内のプレステ&テレビの方式は“NTSC”なのでブート画面では“NTSC MODE”を×で決定。

すると、メニュー画面へ移行。
メニュー画面 [21KByte]
一応、画面をぼかしてある。版権物なので…
ちなみにこの画面は“TIMコンバータ”で変更した素材が用いられている。即席。

↑or↓でカーソルを移動し、×ボタンで再生してみる。
ムービー再生中 [11KByte]
再生された〜♪


そんなこんなで、プレステムービーディスクは完成。
とりあえずPS-VHS化は成功した という方向で。
ちなみにCPUやHDDに余裕があれば、30分番組をディスクに記録することも可能!…だと思う。

みなさんも一度はやってみませんか?




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